どうも、だざきです。
突然ですが皆さんは、超絶名作漫画『喰いしん坊!』をご存知でしょうか。
喰いしん坊!は今は亡き土山しげるさんの作品で、主に大食いや早食いといった食事に関することをテーマとして扱っている漫画です。
全24巻とそこそこの巻数ございますが、内容はとても面白くまた為にもなる知識が度々出ますので、まだ読んだことがないって方は是非読んでください。
で。
今回の記事はそんな名作漫画喰いしん坊!に登場する、『猪瀬 黒兵衛』の必殺技『鯨食い』は邪道喰いか否かの考察をしていくって内容になります。
鯨食いとはなんぞやって人向けに簡単に説明しますと、鉄火丼を一気に9杯程まとめて別の大きな器(作中ではボウル)に移して猛然と食べる食べ方のことです。
一度に大量の鉄火丼を食べることにより食事の時間を短縮させつつ、相手の戦意を喪失させるといった目的で使用されました。
原作の4巻で登場した技ですね。
これは個人的な意見なのですが、私はこの鯨食いは邪道喰いに分類されるのではと考えておりまして。
邪道喰いに分類されると考えている主な理由としましては、
①元々の料理の見た目を崩している
②醤油を大量にかけることにより味が変わる
③大量の水で流し込む必要がある
といった理由から鯨食いは邪道喰いだと考えています。
ちなみにですが、以下の記事で作中では割と曖昧な邪道喰いの定義について考察していますので、お時間に余裕のある方は是非ご覧ください。
ではそれぞれの理由について詳しく掘り下げてみましょう。
①元々の料理の見た目を崩している
まず1つ目の理由ですが、鯨食いが元々の料理の見た目を崩す食べ方であるということです。
作中での邪道喰いの定義が非常に曖昧なので判断が難しいですが、基本的には料理の見た目を変えたり損なったりする食べ方は邪道喰いに分類されている傾向にあります。
その定義に基づいて考えますと、鯨食いは大量の鉄火丼を別の容器に移して食べていることから考えて、元々の料理の見た目を損なっていますので邪道喰いに分類されるのではないでしょうか。
ただこれだけですと判断の理由としてはちょっと弱いかなって気もします。
②醤油を大量にかけることにより味が変わる
続いて2つ目の理由ですが、鯨食いは鉄火丼をまとめるという都合上、大量の醤油をかける必要があるので味が変わってしまうからです。
作中で満太郎が鯨食いの解説をしていますが、鯨食いは大量の醤油をかける必要があります。
通常の鉄火丼でしたら少量の醤油でも十分美味しく食べることが出来るでしょう。
ですが一度に大量の鉄火丼をかきこむ必要のある鯨食いは、通常サイズの鉄火丼を食べる時よりどうしても醤油を大量にかける必要があります。
そのため、大量に醤油をかける → 元々の料理より味が数段濃くなってしまう → 元々の料理から大きく味が異なってしまうといった結果に。
そのためこういった理由もあり、鯨食いは邪道喰いなんじゃないかと判断出来るのではないでしょうか。
ただ。
これも邪道喰いと判断する理由としては弱いかもしれません。
醤油のかけ具合なんかは言ってしまえばその人の味の好みってなりますからね。
薄い味が好きな人もいれば濃い味が好きな人もいるでしょうし。
結局最後の理由が一番邪道喰いっぽいですかね。
③大量の水で流し込む必要がある
続いて3つ目の理由ですが、鯨食いは大量の水で流し込む必要があるからです。
これに関しては作中で満太郎が解説していまして、大量の醤油をかける必要がある鯨食いは通常よりも喉の渇きを増長させることになります。
喉が渇く = 水を飲む必要があるって単純な理由。
作中でも黒兵衛が大量の水で流し込んでいましたが、大量の水で料理を流し込むという行為は正道喰いとは呼べないでしょう。
そんなこんなで、鯨食いは邪道喰いなんじゃないかと考えられるのではないでしょうか。
原作9巻で満太郎が喰いワンの予選でTFFの蝶野・猫田とたこ焼き勝負をした際、蝶野がたこ焼きを口いっぱいに含み水でふやかし流し込んでいるのを見た満太郎が、その食べ方OKFFの邪道喰いと変わらんでしょと言ったことからも、鯨食い邪道喰い説結構濃厚な気がします。
結論:鯨食いは邪道喰い
これらの理由から、猪瀬黒兵衛の鯨食いは邪道喰いだと判断出来るのではないでしょうか。
別記事でも書いていますが、邪道喰いは非常に定義が曖昧です。
これどう見ても邪道喰いでしょって思うような食べ方も、作中で邪道喰いではないとされている場合も存在するくらいですので。
鯨食いも作中で邪道喰いではないとされていました(※)が、こういった感じの理由から私は邪道喰いなんじゃないかと考えています。
※原作10巻の喰いワン第1ラウンドで黒兵衛と満太郎が再会した際、満太郎が黒兵衛に対し「鯨食いに拍車をかけたか!?」といった感じの言葉をかけていたことから、満太郎は鯨食いを邪道喰いではないと判断している模様
はい。
といった感じで今回の記事はこれで終わり。
もしよろしければ他の記事なんかも読んでいただければ嬉しいです。
以上。