どうも、だざきです。
突然ですが皆さんは、名作漫画『喰いしん坊!』をご存知でしょうか。
喰いしん坊!は今は亡き土山しげる先生の作品で、主に大食いや早食いといった食事に関することをテーマとして扱っている漫画です。
全24巻とそこそこの巻数ございますが、内容はとても面白くまた為にもなる知識が度々出ますので、まだ読んだことがないって方は是非読んでください。
で。
今回の記事はそんな名作漫画喰いしん坊!において度々登場する、『邪道喰い』と呼ばれる食事をする上で好ましくない食べ方、この食べ方を主人公の『大原満太郎』がやってるんじゃないか疑惑のあるシーン等をご紹介するといった内容になります。
原作既読の人には周知の事実だとは思いますが、喰いしん坊!では邪道喰いと呼ばれる食べ方が度々問題視されておりまして。
主人公である大原満太郎は邪道喰いと戦う言わば正義のヒーロー、といった立ち位置のキャラクターです。
食事を冒涜する邪道喰いという食べ方を忌み嫌う主人公大原満太郎が、邪道喰いを使用してただ早くただたくさん食べることだけを追求するOKFF(大阪食い倒れフードファイター)と戦う、熱い勝負が繰り広げられるのが本作の見どころでしょう。
なので作中で満太郎が邪道喰いらしき食べ方を行っていたとしても、それは邪道喰いじゃないか!? といった類の指摘を受けることはありません。
しかし、
「これはもしかしなくても邪道喰いなのでは?」
と思えるような食べ方、作中では何度か登場しているんですよね。
なので本記事では、作中では指摘されなかったが邪道喰い疑惑のある食べ方を紹介し、その食べ方が邪道喰いか否かを考察していきます。
邪道喰い疑惑その1:ステーキの極小サイコロ切り
まず1つ目の邪道喰い疑惑は、ステーキの極小サイコロ切りです。
この食べ方は原作7巻の第8話「一騎打ち」、OKFF所属の通称スッポンのオクレこと「尾暮太郎」とのステーキ対決で登場。
ステーキの極小サイコロ切りは、ライス・サラダ付きの1kgステーキセットを2セット食べる際、1セット目で顎の疲れを極力減らす目的で使用されています。
物語後半に食べる量考えたら2kgが少なく感じる今日この頃。
この食べ方は顎の疲れを防ぐための工夫として使用されているため、作中では邪道喰いと認定されていません。
が。
この食べ方は、明らかに食べ物の見た目や食感等が大幅に変わってしまう食べ方なんじゃないかと思うんですよね。
ステーキの切り方は大きめのサイコロ状に切る、もしくはシンプルに肉を縦に切ってという方法が一般的ではないでしょうか。
なのでそれくらいのサイズに切る、もしくはもう少し食べやすく一口大に切る程度なら全然ありでしょう。
しかしここでのサイコロ切りは一口サイズどころか、そのまま噛まずに飲み込めるんじゃないかってレベルまで細かく切られているんですよね。
判断が非常に難しいので確かなことは言えないですが、私個人的には邪道喰いなんじゃないかと考えております。
あそこまで細かくしてしまっては、もはやステーキとは呼べない代物なんじゃないかと思ったり思わなかったり。
原作では料理を一気に口に入れる(餃子)と味等が変わるので邪道喰いだと言っていたが、逆に小さくしすぎるのもそれはそれで味や食感が変わるので邪道喰いなんじゃないでしょうか。
邪道喰いと断定できないまでも、邪道喰いに両足を突っ込んでいる食べ方であることは間違いないと思います。
限りなく黒に近いグレー。
邪道喰い疑惑その2:おでんの極小サイコロ切り
続いて2つ目の邪道喰い疑惑は、おでんの極小サイコロ切りです。
原作10巻の第7話「おでん決戦」、OKFF所属の「間完平太」とのおでん対決で登場。
一つ目のステーキ極小サイコロ切りと同様に、顎の疲れを軽減させる・熱を冷ますといった目的で使用されました。
ステーキ極小サイコロ切りと同じような食べ方なので判断が難しいところではありますが、このおでん極小サイコロ切りに関しては邪道喰いだと断言できるでしょう。
すごい単純な理由ですが、ステーキは基本的にナイフで切ってから食べる料理ですよね。
サイコロ切りは見た目が明らかに変わってしまっている上に味や食感も変わっているでしょうが、まだ食べ方の工夫だという風に相手を言いくるめられる可能性を秘めています。
ギリねギリ。
この世にはサイコロステーキという料理もありますし、なんとか言い逃れできなくもないでしょう。
しかし。
おでんの極小サイコロ切りは明らかに邪道喰いではないでしょうか。
この技が使用された際のおでんは、こんにゃく + 練り物 + ちくわの三品が串に刺さった状態で提供されています。
そのまま形を崩さずに食べることが正しい食事、正道食いだと言うのならば串に刺さっているおでんにそのままかじりつく食べ方が正しい食べ方のはず。
しかし主人公の満太郎はあろうことか串から各具材を取り外し、さらに細かいサイコロ状に切って箸で食べました。
串から取り外すだけならまだしも。
これでは料理の見た目も食感も、本来のものとは大きく異なってしまうことでしょう。
串から取り外し一口サイズに切るまではギリギリ工夫の範囲内と言えるかもしれませんが、あそこまで細かくしてしまってはもはやおでんとは呼べない何かになってしまいます。
このことから、おでんの極小サイコロ切りは邪道喰いになると私は判断しました。
これは黒。
邪道喰い疑惑その3:太巻きに霧吹きで水をかける
続いて3つ目の邪道喰い疑惑は、太巻きに霧吹きで水をかける食べ方です。
原作15巻の第8話「遠山の策略」、喰いワンの決勝戦で登場。
通常太巻きの海苔は乾いているため、口内にへばりついて水を飲みながら出ないと早く食べ進められないのでそれを解消するため、霧吹きで最小限の水をかけて食べやすくするといった目的で使用されました。
太巻きの海苔が乾いている云々は、なんとく理屈っぽいことが述べられているので「そうなのか」と納得してしまいそうです。
しかし、作中で主人公の満太郎が自ら邪道喰いギリギリと言ってしまうくらい霧吹きの水を大量にかけるシーンが喰いワンの終盤でありました。
喰いワン決勝が始まってすぐくらいのかけ方なら、工夫と呼べる範囲だったかもしれません。
しれませんが、終盤に関しては明らかにかけすぎでしょう。
そしてその結果、水分を吸いすぎた太巻きが崩れるというハプニングも発生する始末。
これも判断が難しいところではありますが、ステーキ同様邪道喰いに両足を突っ込んでいる食べ方であることは間違いないでしょう。
やはり西山清志がNo.1。
邪道喰い疑惑その4:八角の豚肉弁当にカレーをかける
続いて4つ目の邪道喰い疑惑は、八角の豚肉弁当にカレーをかける食べ方です。
原作20巻の第2話「予選終了」、喰輪杯の決勝戦で登場。
主人公の満太郎は基本的に苦手な食べ物はありません。
しかし唯一八角の匂いが駄目なようで、台湾料理の一部料理がどうしても食べられないという設定が存在します。
喰輪杯(世界大会編)の予選大会で弁当を食べるという試合があったのですが、そこで八角で味付けされた豚肉弁当が登場しました。
満太郎はこれがどうしても食べられないようで、とりあえず他の弁当を食べ進めることでその問題を後回しにするシーンがありまして。
そして他の弁当を食べている際にカレー弁当があることを知り、
「これを”かけて流し込めば”食べられるんじゃないか?」
と考え、あろうことか八角の豚肉弁当にカレーをかけて流し込むという食べ方をしました。
いやいやいや。
今まで挙げた例が可愛く見えるまでに、これはもう完全に邪道喰いだと断言出来るでしょう。
どう考えても元の料理の見た目も味も損なっています。
そもそも八角の臭いを消すためにカレーをかけるという考え方自体が、もう邪道喰いのそれではないでしょうか。
しかし作中でこれが邪道喰いだと触れられることはありません。
もしもこれが観客のいる試合での行為でしたら文句も飛び交ったでしょうが、満太郎がこの食べ方をした予選は観客のいない電車内での出来事です。
おそらく監視役の人物と隣にいる他の食闘士くらいしかこの食べ方を目撃してないでしょう。
なのでセーフという感じになっていますが、他の食べ方が可愛く見えるくらい圧倒的なまでに邪道喰いと断言出来るでしょうこの食べ方は。
邪道喰いはよせーーっ
結論
といった感じで今回は、満太郎が行った邪道喰い疑惑のある食し方が邪道喰いか否かについて考察してみました。
とりあえずの結論としましては、
①ステーキの極小サイコロ切り
→ 断定はできないけどギリ邪道喰い
②おでんの極小サイコロ切り
→ 9割方邪道喰い
③太巻きに霧吹きで水をかける
→ 一歩間違えれば邪道喰いになるけどギリ正道食い
④八角の豚肉弁当にカレーをかける
→ 確実に邪道喰い
といった感じでしょうか。
正直今回紹介しました食べ方は全部邪道喰いな気もしますが、太巻き霧吹きなんかは終盤が見た目崩れただけで前半は大丈夫でしたので、ギリ正道食いと言っていいと思います。
限りなく黒に近いグレーってことで。
それ以外の食べ方は邪道喰いでしょう。
八角カレーなんかは誰が何と言おうと邪道喰い。
他にもコロッケを潰して食べるとかそういった食べ方も登場しましたが、あの辺は早く冷ますための工夫ってことでとりあえず今回は省いています。
豚まん邪道返しとかもだいぶ怪しいですけどね。
ただあれは結果形が元に戻ってるのでまぁ、うん。
判定があまりにも難しそうなものは除外でよろしくお願いします。
はい。
といった感じで今回の記事はこれで終わり。
もしよろしければ他の記事なんかも読んでいただければ嬉しいです。
以上。